衝撃的な強さでした。母は偉大です ~阪神JF

母はビワハイジでブエナビスタの半妹。父はディープインパクトという超良血であることはわかってましたが、新馬戦のみの1戦1勝で、かつその勝ちタイムは平凡となると、競馬キャリアの長い人ほど本命にはしにくかったのではないでしょうか。
しかしそんな多くのファンの迷いをあざ笑うように、ジョワドヴィーヴルは坂で一気にのびて、2馬身半差で快勝しました。1番人気のサウンドオブハートが4.6倍ですから、いかに人気が割れたかがよくわかります。

血統が馬券推理において重要であるとは思いますし、血統のいい馬が走る確率が高いこともわかります。しかし逆に超良血の馬が期待を裏切るケースも多く、信じ切れないというのが、多くのファンの血統への見方ではないでしょうか。
実際にジョワドヴィーヴルの全兄のトーセンレーヴは、期待はかなり大きかったものの、現時点ではOP2勝で重賞は3着2回と勝っておらず、姉や妹に比べると地味な成績です。

あまり情報のない2歳戦だからこそ、古馬の競走などに比べると血統の占める割合が大きくなるのでしょうが、それだけで判断するわけにも行かず、2歳G1の難しさはそんなところにもあるのではないでしょうか。

ビワハイジの産駒は、これで重賞勝ち馬がアドマイヤジャパン(京成杯)、アドマイヤオーラ(弥生賞、京都記念)、ブエナビスタ(現時点でJCなどG1 6勝を含む8勝)、ジョワドヴィーヴルの4頭。しかも最近の産駒ほど成績がよい印象で、まさに油がのってきたという感じです。

阪神3歳牝馬Sでエアグルーヴを相手に逃げ切ってから、すでに16年。当時は予想もしなかったような偉大な母になりました。ブエナビスタは有馬記念がラストランになりますが、トーセンレーヴやジョワドヴィーヴル、さらに当歳の牝馬(父ゼンノロブロイ)には、さらに母の名を上げるように、がんばってもらいたいものです。

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